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アセット 2

チキンマックナゲット

チキンマックナゲットの誕生のヒントは天ぷら!?

アメリカ本社のマクドナルドで新商品の開発担当だったフランス人シェフ、ルネ・アレンは新たなメニュー作りに頭を悩ませていました。市場や消費者のニーズを考えて、チキンを揚げたメニューにすると決めたものの、その先がなかなかうまくいきません。どうしたものか―。そんなとき、彼はある料理にハッとしました。それが、私たち日本人にとって馴染み深い「天ぷら」です。さっそく天ぷら粉をヒントに新たな粉を開発し、揚げてみるとサクッと軽い食感に。さらに彼は食べやすさを考慮して、使うチキンを骨なしのひと口大と決めたことで、ここに新しいサイドメニューが誕生したのです。

1980年にアメリカの店舗で販売が始まると同時に、「チキンマックナゲット」は売れっ子商品となりました。日本では1984年から販売され、食べやすいひと口サイズの骨なしチキンと、好きなソースにつけるという食べ方が日本人の嗜好に合致。この年の「日経ヒット商品番付」にもランクインするほど爆発的にヒットして、“ナゲット”という言葉が一般用語になりました。日本での販売開始から35年目となる2018年には、「チキンマックナゲット」を元に作った初の新商品「スパイシーチキンマックナゲット」が登場。真っ赤な色と刺激的な辛さが特徴的なこの商品は、ナゲットそのものの新たなおいしさの発見にもつながって大変な人気となりました。ちなみに、「チキンマックナゲット」の形は“ブーツ”・“ボール”・“ボーン”・“ベル”の4種類があったり、季節やイベントごとに登場するこだわりたっぷりの期間限定ソースもあったりするので、ナゲットの味以外にもぜひご注目を。日本料理の技法が海を渡って偶然誕生した「チキンマックナゲット」。たくさんの日本人が好きな理由は、どこか懐かしさを感じるからなのかもしれませんね。
※1980年販売開始。日本での販売開始は1984年。