えびフィレオヒットの理由は、
口中に弾けるプリプリの幸福
“魚食の民”と言われるほど、日本人は昔から大のシーフード好き。そんな日本人に向けて魚介を使ったメニューを作るというコンセプトのもと、2005年に期間限定メニューとして誕生したのが「えびフィレオ」です。なぜえびを選んだのか。理由の一つは、えびはおせち料理やお寿司などに用いられ、日本人にとって特に楽しい場面で馴染みの深い食材だから。ほかのシーフード以上に、好んで食べられる傾向にありました。ではお客様に、えびをもっとおいしく味わってもらうためにどうすれば良いか――。開発担当者たちがこだわったのが、えびのプリプリ感でした。えびそのものの味わいと食感をしっかり楽しめるようにむき身のえびとペースト状のえびを使用。さらに、どこを食べても口の中に“えび感”があふれるよう、量も調整しました。また、えびカツ作りも試行錯誤しました。えびから水分が出てくることによりサクッとした食感にすることが非常に難しく、実はその10年前にえびを使ったバーガーの開発を断念したほど。しかし新たな調理方法を編み出し、徹底的にえびをおいしく味わえる「えびフィレオ」を作り出したのです。
この「えびフィレオ」は今までのバーガーとは異なり、主に20代の女性向けのメニューとして開発したものでした。そのためPR方法も一線を画しており、当時大きな話題となりました。なんと若い女性たちから圧倒的な支持を受けていた“エビちゃん”こと蛯原 友里さんをCMに起用し、商品発表会をファッションショーさながらのイベントとして開催したのです。その効果もあって「えびフィレオ」は多くの女性の心をつかみ、当初は期間限定商品の予定でしたが翌年からはレギュラー商品へと切り替わりました。また2018年にはリニューアルを行い、えびカツにはえびを殻ごとすりおろしたペーストを新たに加えて“えび感”UP。パン粉を改良し衣も具材もさらにザクザクした食感に。ソースも、まろやかな酸味と甘みが特長のマヨベースの新オーロラソースとなっています。日本人が大好きなえびをふんだんに楽しめる「えびフィレオ」。今日もプリップリの“えび感”で、皆さんにおいしくて楽しいひとときをお届けしています。
※2005年初登場。