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- 手洗い(1971年7月開始)
清潔にお渡しするハッピー
日本マクドナルドのクルーたちが、ハンバーガーの作り方よりも先に学ぶこと。それは、正しい手の洗い方です。お客様の口に入るものをご提供しているという意識をもち、清潔さを保つために、1回に使う洗浄剤の量、爪の先からひじまでの洗う順番、最低でも1時間に1回という頻度まで厳密にルール化しています。
しかしつい20年ほど前まで、クルーにとって手洗いは少々つらいものでした。洗浄剤は汚れをしっかり落とすアルカリ性のもので、洗うと手肌がつっぱった感じになるうえ、さらにアルコール消毒液を吹きかけることで手荒れを起こしてしまう人も多かったのです。そこで私たちは、大手日用品メーカーの花王株式会社様に手荒れを防ぐ新しい洗浄液の開発を依頼しました。手肌への刺激をやわらげつつ、洗浄力を落とさないようにするためには…。開発者の方々はマクドナルドに何度も足を運んで、研究を重ねてくださいました。そうして2004年に誕生したのが、当時はまだ珍しく、花王様でも初となる業務用泡タイプの洗浄剤。自分で泡立たせる必要がないので手洗いの時間が短縮できるうえに、保湿成分が入っているので洗い上がりはモチモチなめらか。これ一つで洗浄も殺菌もバッチリです。最低1時間に1回の手洗いは、クルーにとって“しなければならないもの”から“気持ちよくて、進んでしたくなるもの”という意識に変わりました。私たちは今日も、手洗いを徹底して行っています。この清潔な手から、安全なおいしさをお渡しするために。