SMILE_424
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本気になれるもの支えてくれた仲間のために心の炎本気でやるから面白い本気になれるものを探していた。熱中できる趣味も、打ち込みたくなる部活やアルバイトもなかなか見つからない。しかし、マクドナルドは違った。トレーナーをはじめ誰もがあたたかく見守ってくれる環境。何を頑張れば良いか明確なトレーニングツール。クルールームで飛び交う真剣でポジティブな言葉たち。初日から名前を呼び、自分を仲間の輪に迎え入れてくれたことに驚いた。優しさと熱意の溢れるここでなら頑張れるかもしれない。佐々木さんの心に小さく火がついた。最初に配属されたキッチンでは、トレーナーに教わることはもちろんトレーニングツールを活用してオペレーション手順を覚え、日々の業務のなかでスキルを磨いていった。そして、「誰かに教えることが、仲間はもちろん佐々木さんの成長につながるはず」という店長の期待に背中を押されトレーナーに。お客様に笑顔を届けるために仲間と切磋琢磨するなかで、気づけば東雲店で働く時間が大好きになっていた。本気だからこそぶつかった壁もある。もっと仲間たちに貢献したい。そんな想いから、積極的にアイデアを出すようになった佐々木さん。その日もクルーのトレーニングをしたいと提案したが、マネージャーからは、「ピークでお客様にご迷惑がかかるかもしれないから後日にしよう」と伝えられた。このメンバーならきっと大丈夫。そう何度も説明するも、話は平行線。なんで分かってもらえないんだろう。伝わらないもどかしさと悲しさで佐々木さんの頭の中はいっぱいになった。自分の声は東雲店のみんなに届かない。落ち込んだ佐々木さんを支えてくれたのもまた東雲店の仲間たちだ。「岳陽くんがいないと楽しくない」「一緒に頑張ろう」。店舗に顔を見せなくなってしまった佐々木さんの元にたくさんのメッセージが寄せられた。店長やマネージャーとも互いの考えを伝えあい、お店のためを想うからこそ意見がぶつかることもあると気づいた。「悩んだときはいつも、このメッセージを読み返すんです」と佐々木さんは少し恥ずかしそうに語る。自分と向きあい、寄り添ってくれた仲間に恩返しがしたい。その想いが彼の原動力になっている。今では東雲店の仲間の成長を後押ししている佐々木さん。「マクドナルドで働くことが楽しい」と感じてもらえるよう、トレーナーとしてクルー一人ひとりの長所を見つけ、相手にあったコミュニケーションを取りながら日々トレーニングを行っている。また、接客を極めたいと立候補したGELでは、お客様の表情や行動をよく観察し、どうしたらもっと笑顔になっていただけるのか考えるようにしている。お客様からの「ありがとう」は彼の元気の源だ。次の目標はマネージャーになること。本気で取り組むからこそ悩む日もある。けれど、本気でやるから面白い。佐々木さんの心の炎は、今日も燃え続けている。ファミリー      Family10

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