リーダーシップは十人十色と謙虚さが悪い方向に働き、彼女は多くの作業に追われていく。「頼むくらいなら自分でやってしまおう」。以前はその働き方でもなんとかなったが、時間帯責任者として店舗全体をリードする役割は果たせなかった。や先輩マネージャーに相談しながら、周りの仲間からの期待とアドバイスを胸に、彼女は少しずつ決意を固めていった。「やっぱり、変わりたい」。彼女の背中を押したのは、成長したいという気持ちと、みんなに楽しく働いてもらいたいという仲間への想いだった。「これお願いできますか？」「助かりました！」仲間を頼り、感謝を伝える板坂さんの声が日を追うごとに増えていった。もちろん、嫌な顔をする仲間なんて一人もいない。彼女の変化のなかに勇気とやさしさが詰まっていることをみんな分かっていたから。く人になったわけでない。「マネージャーの勉強をするなかで、いろんなタイプのリーダーシップがあっていいと思えるようになりました」。自分の殻を破り、仲間をリードしていきながらも、彼女は自分らしいマネージャーを目指す。「親しみやすくて、みんなにもお客様にも寄り添えるマネージャーになりたいです」。成長して〝やさしさ〟の枝葉を広げる板坂さんは、これからも緑園都市店に木漏れ日のようなあたたかい時間をつくっていく。「私はマネージャーに相応しくないのでは……」。店長「この作業お願いします！」「ありがとうございます！」板坂さんは変わった。ただ、仲間を力強く引っ張ってい 15みんなのために、私は変りたい
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