SMILE_424
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壁があっても、前へ前へマネージャーの役割責任感の源泉大好きな場所だからこそ、自分の責任を果たし続けたい来日して数ヵ月、友人の勧めで選んだアルバイト先がマクドナルドだった。「世界的なブランドであるマクドナルドで働くことに、とても魅力を感じました」。慣れてきた日本語でマンさんは入店当時を振り返るが、最初の頃はほとんど日本語が話せなかった。日本人の仲間と会話が噛みあわないことも日常茶飯事。それでも、彼女は臆することがなかった。自身の親しみやすさと笑顔を生かしながら、積極的に仲間とコミュニケーションを取りに行くことで、店舗に馴染みながら日本語や仕事のスキルは着実に上達していった。持ち前の好奇心を発揮して、クルーやマネージャー、お客様との対話からたくさんのことを学び、入店から1年でGELにタイトルアップした。KODO謝の言葉が寄せられるようになっていった。そして、入店当初は本人も含め誰も想像していなかったマネージャーにも挑戦。ラーナージャーナル※2の※1にもお客様からマンさん宛の感感」という言葉がマンさんから返ってきた。フードマネージャーの役割だと彼女は話す。て、すぐにサポートをしてくれます。『困ったときはに働く仲間は、マンさんが本当に頼りになる存在であると称賛する。責任の領域を〝自分に任せられた業務としての果敢な行動の一つひとつに表れている。専門用語に苦戦しながらもトレーニングを重ね、黒いベストに袖を通すことができた。マネージャーとして大切なものを聞くと、「責任セーフティ、正しいオペレーション、おいしい商品のスムーズな提供、心地良いサービス、仲間の成長、売上と利益……それらに責任を持って貢献することが「問題解決力が素晴らしいんです。店舗の中でトラブルがあったとき、マンさんは冷静に状況を把握し助けあい』が彼女のくちぐせなんです」。店舗で一緒やポジション〟から〝店舗運営〟に広げ、それを絶対に成し遂げようとする強い意志が彼女のマネージャー※2 店舗運営に必要なペーパーワークやリーダーシップスキルをマンさんの中にある強い責任感は、どこからやってくるのか。「責任をもってやり遂げる力は、私自身の強みだと思います。『みんなが幸せになるためには、責任を果たすことが大切だ』と両親から教えられてきたので」。自分自身の強みをマネージャーの仕事につなげていると彼女は話す。一方で、その責任を果たした先で描いているのは、お客様と仲間の笑顔だ。「店長は私をずっと支えて応援してくれた日本のお母さんみたいな存在で、一緒に働く仲間はファミリーです。だから、お客様に最高の店舗体験を提供して、みんなが楽しく働けるように頑張りたいんです」。責任を果たすことにも、責任の領域を広げることにも理由がある。遠い異国の地で出会ったもう一つの家族を支えるために、彼女は今日も自分の個性を生かし、目一杯の思いやりと情熱を注ぐ。舗単位でお客様の声をお伺いするアンケート身に付けるプログラムインクルージョン1 店   ※  Inclusion20

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