来日後、初めての歓迎優しさは、国を越えてバングラデシュから来日して数ヵ月。なかなか仕事が見つからず、アハマドさんは頭を抱えていた。当時は、日本語があまり話せなかったこともあり、面接すら断られることも一度や二度ではなかった。そんな時に受けたのがマクドナルドの面接だった。「ルールとマナーをしっかりと守ってくれるのであれば、歓迎します。マクドナルドではきっといろいろな成長ができますよ」。日本に来て、初めて誰かに受け入れてもらえた気がした。面接をしてくれた社員の言葉で、来日してから募り募っていた不安が一気に和らいでいった。働き始めた頃は、今よりも日本語が話せず、母国でのアルバイトの経験もなく、戸惑うことばかりだった。自分は迷惑をかけていると思い、辞めた方がいいんじゃないかと考えることもあった。それでも、「大丈夫だよ!」と笑顔でサポートしてくれる仲間たちに支えられて、アハマドさんは一つずつ仕事を覚えていった。 厨房の仕事から始め、接客やバリスタ※の仕事にも挑戦をしているアハマドさん。今では、常連のお客様との会話にも花を咲かせている。「日本に来る前は、こんな風に仕事先のお客様とつながるなんて、想像もしていませんでした。すごくうれしいですし、仕事を通じて感謝の気持ちを伝えていきたいです」。客席に出ることで、アハマドさんの人とのつながりはどんどん広がっている。インクルージョン Inclusion20
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