我が家の5歳の息子は、マクドナルドが大好きです。ハッピーセット®はもちろん、イートインの時に渡される番号プレートが大好きで、お店に行く前はいつも「今日は何番かなあ」と言って楽しみにしています。先日、行きつけとは別のマクドナルドに行ったのですが、私の注文に手違いがあって番号プレートを渡してもらえなかったんです。私は「仕方ないね」となだめようとしたのですが、息子は大号泣。よほどショックだったようです。すると、女性の店員さんが息子のところに来て、声をかけてくれました。「お姉さんと秘密のミッションをやろう!!」泣きじゃくる息子の手を取ってカウンターまで連れて行き、息子の好きな数字の番号プレートを選ばせてくれる店員さん。それから、手書きのお守りやシールまでプレゼントしてくれました。その後も席の近くを通るたびに「泣き止んだかな?」「食べてるかな?」と声をかけてくれ、泣いていた息子も、お店を出る頃にはすっかりニコニコになっていました。息子は自閉症です。こだわりが強いため、保護者として肩身の狭い思いをすることも多くあります。だからこそ、あの店員さんのように優しく接してくださる方がいると、安心して外出できます。息子自身もその時のことがとてもうれしかったようで、手書きのお守りは宝物箱に入れて、今でも大切にしています。あの時息子に優しくしてくれた店員さん、ありがとう。ハッピーな思い出が、私たちの宝物です。9息子と私の宝物
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