クルー未経験で入社した私に社員として必要な知識を手取り足取り教えてくれたのは、年の近い、ある先輩社員でした。助けられてばかりで不甲斐なさや不安でいっぱいだった私の話を親身になって聞き、「挑戦したい仕事はある? 思い切ってやってみようよ!」と背中を押してくれました。おかげで「3年以内に店長になる」という目標を見失わずにモチベーションを保つことができ、少しずつできる仕事が増えていきました。先輩は私の成長を自分のことのように喜んでくれ、その姿にいつしか、私も誰かの背中を押せる人になりたいと憧れるようになりました。
その先輩が他店舗へ異動することになったのは、入社して5カ月目のことです。目標としていた身近な存在がいなくなる寂しさと、先輩の分まで私がもっと頑張らないと、という気負い。今思えば、肩に力が入っていたのだと思います。そんな私を見て、みんながこう声を掛けてくれました。
「1人で頑張ろうとしなくていいんだよ。一緒に頑張っていこう!」
“1人で”頑張らなきゃと気負っていた私。でも、“一緒に”頑張ろうと言ってくれたことで、店長やマネージャー、クルーといった立場に関係なく、お互いを支え合うことを大切に想っていることが伝わってきました。みんながみんなのために頑張る。私たちは一緒にお店を盛り立てる“チーム”であると同時に、寄り添い励まし合う“ファミリー”なのだと気付きました。
いつも助けてくれるみんなのために、私にできることはなんだろう。その答えは、相手の気持ちに寄り添って成長をリードすることだと考えました。経験が少ない私だからこそ、新人クルーに共感できることも多いはずで、その距離感を活かすことでより一人ひとりに寄り添った人材育成に近づいていける、と。
特に意識的に行っているのは、トレーニングプランを立てる前にまず相手の価値観を知ることです。希望する働き方はもちろん、「今後どんな成長をしたい?」などと問いかけて相手の理想とする姿を知ることで、より良いトレーニングプランを立てることができると考えています。
とはいえ、クルー未経験で入社した私もまだまだ勉強中の身。だからこそ、何かを「教える」というより「一緒に挑戦していこう!」という気持ちで一人ひとりと向き合っています。「これができるようになりました!」と喜ぶクルーたちの姿を見ると私もうれしく思いますし、誰かの成長を後押しできたことにやりがいを感じますね。