正解がない問題に向き合って欲しい
「どうして正義のヒーローは悪者を殴って良いんだろう?」この日授業を担当した皆川先生は、3年前に出版されたポプラ社の絵本「どう解く?」に書かれたこの問題を読んで、「答えのない問題」に子供たちと一緒に向き合うことに興味を抱いたと言う。そんな中、校長先生から「みんなで!どう解く?」の教材化の話を聞き、授業の実施に手を挙げた。
「正解があるものに対して子供たちは意欲的ですが、正解がないものは積極的に考えたがらないんです。悩んじゃうことが多いので」皆川先生は日々の授業で感じている「答えのない問題」を考えることの難しさを語った。
「本(※ポプラ社の「どう解く?」)を読んだ時に思ったのですが、答えのない問題は、大人でも色々な答えがあるんですよね。それを私のクラスの子どもたちがどう答えるのか、純粋に知りたいという思いもありました」