栄養分の豊富な肥料がこだわりのひとつ
ここ観音寺で生まれ育った大平尚志さん。実家は農家だったが、就職先は運輸系の企業へ。しかし、ご両親が年齢を重ねる中でより家業への想いと農業への魅力に気付き、2010年に転職し継ぐことに。そして2014年に現在の会社を設立した。
「両親と妻の4人で始めましたが、おかげさまで今や30人弱の規模にまで拡大しました。マクドナルドには高い品質基準が定められていますが、私が前職でISOに携わっていたことが生かされましたね。今でも、よりおいしく安全なレタスを作るために試行錯誤しています」と語る。こだわりのひとつが有機肥料だ。「新しい肥料は牛糞に魚のすり身や骨を混ぜるなど、豊富な栄養分が特徴。約3年間研究を重ね、2021年にやっと完成しました。これにより、年間を通して味にバラツキのない野菜が作れるようになったんです」と、大平さんはうれしそうに微笑む。