八代のレタスは土壌のミネラルバランスが大切
もともと八代はイグサの名産地。岡さんもイグサ農家に生まれたが、家業は兄に託し次男の岡さんは伯父が役員を務めていた「TACやつしろ」へ農業大を卒業後に入社した。
「2005年のことですね。当時の八代はレタス作りが盛んではなく、私も学校で得た技術や知識をフル活用し、会長や仲間たちと一緒に試行錯誤してきました」と岡さん。干拓地でもある八代平野はイグサや米など水田向けの農地であり、レタスを元気よく育てるには土作りが大切だという。「特に、土壌のミネラルバランスを重視しています。カルシウム、マグネシウム、カリウムの3要素を調和させることが、八代のレタス栽培には欠かせません。今では延べ70へクタールの畑で、多い時は1日約35,000玉のレタスを収穫できるまでに拡大しました」。そう言って岡さんは目を細める。