STORY#041

わが子を育てるように愛情を注ぐ
熊本自慢のべっぴんな絶品レタス

「ビッグマック®」などのレタスを作る熊本の農家さんを訪問

2023.1.16熊本県

全国約2900店舗のマクドナルドを支えているのが、各地の生産者さんです。マクドナルドでは商品の安全性に加えて品質やサステナビリティを高めるため、農産物の国際基準の認証制度「GlobalG.A.P.」を採用。管理項目は200以上の項目ときわめて多岐にわたり、その厳しい基準をクリアした生産者さんの努力の結晶が、各店舗へ届けられています。

たとえば「ビッグマック」や「てりやきマックバーガー」に使われているレタスひとつをとっても、農家さんの情熱がぎっしり。そこにはどんなこだわりがあり、どんな想いで育てられているのでしょう。作り手の横顔を知るべく、今回は熊本県八代市の株式会社「TAC(タック)やつしろ」社長、岡翔吾さんを訪ねました。

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マクドナルドのクルーやスタッフたちが収穫体験。この日は八代市内の店舗から参加。

八代のレタスは土壌のミネラルバランスが大切

もともと八代はイグサの名産地。岡さんもイグサ農家に生まれたが、家業は兄に託し次男の岡さんは伯父が役員を務めていた「TACやつしろ」へ農業大を卒業後に入社した。
「2005年のことですね。当時の八代はレタス作りが盛んではなく、私も学校で得た技術や知識をフル活用し、会長や仲間たちと一緒に試行錯誤してきました」と岡さん。干拓地でもある八代平野はイグサや米など水田向けの農地であり、レタスを元気よく育てるには土作りが大切だという。「特に、土壌のミネラルバランスを重視しています。カルシウム、マグネシウム、カリウムの3要素を調和させることが、八代のレタス栽培には欠かせません。今では延べ70へクタールの畑で、多い時は1日約35,000玉のレタスを収穫できるまでに拡大しました」。そう言って岡さんは目を細める。

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おいしいレタスづくりの秘訣などをレクチャーする岡さん。

温暖な八代は冬でも絶品レタスが作れる

九州山地の西に位置し、球磨川の河口部にあたる八代は日照と名水に恵まれ、温暖な気候であるなどレタスには適した環境。10月中旬頃から翌年5月末頃まで収穫ができ、冬にレタスが作れるのも特徴だ。「1~2月の厳寒期はビニールハウスも使い、冬でもふんわりとしてハリのある、おいしいレタスを全国のマクドナルドへお届けしています」。

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次回は長崎県。南島原のレタス農家に向けてエール。

同じレタスでも一つひとつ顔が違う

気候に恵まれているとはいえ夏や秋は台風の時季であり、その都度状況は変わる。あらゆる外的要因から守り育てるレタスを、岡さんはまるでわが子であるかのような表現で「同じレタスでも一つひとつ、顔が違うんです」という。
「この子たちをどれだけいい色ツヤ、キレイな姿で送り出せるかが私たちの腕の見せどころ。毎年発見があり難しいですが、だからこそやりがいがあるんですよね。私自身もよくマクドナルドへ行きますが、お客様がおいしそうに『ビッグマック』や『てりやきマックバーガー』を食べている姿を見ると、すごくうれしい気持ちになります」。そう言って、いつくしむようにレタスを見つめる岡さんの笑顔が印象的だった。

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