STORY#044

世界中に届けられるポテトは
広大な砂漠の丸い畑で育まれる

「マックフライポテト®」用のじゃがいもを作る、アメリカの農家さんにインタビュー

2023.1.30アメリカ合衆国

全国約2900店舗のマクドナルドを支えているのが、各地の生産者さんです。マクドナルドでは商品の安全性に加えて品質やサステナビリティを高めるため、農産物の国際基準の認証制度「GlobalG.A.P.」を採用。管理項目は200以上の項目ときわめて多岐にわたり、その厳しい基準をクリアした生産者さんの努力の結晶が、各店舗へ届けられています。

たとえば「マックフライポテト」に使われているじゃがいもひとつをとっても、農家さんの情熱がぎっしり。そこにはどんなこだわりがあり、どんな想いで育てられているのでしょう。作り手の横顔を知るべく、今回はアメリカ・ワシントン州南東部でじゃがいもを作る、トロイ・エマーソンさんにインタビューを行いました。

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トロイさんの畑。じゃがいも栽培に最適な条件がそろっている

この砂漠はポテト栽培にとって理想的な環境

トロイさんの畑は、シアトルから南東に車で約4時間の場所にある。そこは砂漠だが、じゃがいも栽培には理想的な環境だ。
「このコロンビア盆地は降雨がない一方、近くに良質な水源が豊富という珍しい地域です。ミネラルが豊かで水捌けの良い火山灰の砂に、スプリンクラーで適切な量の水を供給できるのが最大のメリット。それに昼は40℃で夜は20℃と寒暖差が激しく、作物の糖分も高くなるので、味の質もサイズも収穫量も理想的な条件でじゃがいもが作れるんですよ。植え付けは3月に始まり、収穫は7〜10月。その後は工場へ送るとともに保管庫で貯蔵しますが、そこでもクオリティを保てる品種を扱っています。特徴は、揚げた時に外がカリカリで中はホクホク、中身がしっかり詰まった『マックフライポテト』になること。それが、味の善し悪しを決めるうえで最も大切なポイントです」。

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大きさはもちろん、味も抜群のじゃがいもが育つ

すべてのプロセスに配慮して最適なおいしさに

じゃがいもは、ただ大きければいいわけではないとトロイさんは言う。「大中小、各サイズのバランスに加え、硬さや水分量も大事です。水が多いとベチャベチャ、少ないとパサついてしまいますから。種になるじゃがいもを植え付ける数に、肥料や排水量など。これらすべてのプロセスに気を配り、最適な味と食感と色にこだわっています」。食べ手の期待を理解して応える、それがトロイさんの信条だ。

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スプリンクラーの範囲に合わせた円形の畑

世界中で食べられていることが私の幸せ

トロイさんは、毎日やりがいと幸せを感じながらじゃがいもを作っている。「愛情を込めたこのじゃがいもが、日本やアメリカをはじめ世界中で食べられている。それはお待ちかねのランチだったり、家族だんらんの食卓だったり。こんなにうれしいことはありません! だからこそ、おいしさと安心のために私も責任を持って一生懸命作っています。このじゃがいもは私の誇りでもあるんです!」。トロイさんはそう言って大きく笑った。
スプリンクラーで効率よく水を撒くために円形になっている畑。その大きさは直径800mもあり、これがなんと220箇所もある。見渡す限り地平線の広大なじゃがいも畑から、笑顔いっぱいのトロイさんの情熱とともに、今日も世界中にビッグスマイルが届けられていく。

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