この砂漠はポテト栽培にとって理想的な環境
トロイさんの畑は、シアトルから南東に車で約4時間の場所にある。そこは砂漠だが、じゃがいも栽培には理想的な環境だ。
「このコロンビア盆地は降雨がない一方、近くに良質な水源が豊富という珍しい地域です。ミネラルが豊かで水捌けの良い火山灰の砂に、スプリンクラーで適切な量の水を供給できるのが最大のメリット。それに昼は40℃で夜は20℃と寒暖差が激しく、作物の糖分も高くなるので、味の質もサイズも収穫量も理想的な条件でじゃがいもが作れるんですよ。植え付けは3月に始まり、収穫は7〜10月。その後は工場へ送るとともに保管庫で貯蔵しますが、そこでもクオリティを保てる品種を扱っています。特徴は、揚げた時に外がカリカリで中はホクホク、中身がしっかり詰まった『マックフライポテト』になること。それが、味の善し悪しを決めるうえで最も大切なポイントです」。