STORY#053

川の中にある日本最大の島が育む
越冬した春レタスのおいしい物語

「ビッグマック®」などのレタスを作る徳島の農家さんを訪問

2023.4.26徳島県

全国約2900店舗のマクドナルドを支えているのが、各地の生産者さんです。マクドナルドでは商品の安全性に加えて品質やサステナビリティを高めるため、農産物の国際基準の認証制度「GlobalG.A.P.」を採用。管理項目は200以上の項目ときわめて多岐にわたり、その厳しい基準をクリアした生産者さんの努力の結晶が、各店舗へ届けられています。

たとえば「ビッグマック」や「てりやきマックバーガー」に使われているレタスひとつをとっても、農家さんの情熱がぎっしり。そこにはどんなこだわりがあり、どんな想いで育てられているのでしょう。作り手の横顔を知るべく、今回は徳島で農業を営む池上永志(ひさし)さんを訪ねました。

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地元にあるマクドナルドのクルーやスタッフが収穫を体験

農業の魅力に惹かれて

「私が農業を始めたのは、うちの社長が元々友人だったからなんです」。池上さんはそう言って笑う。
「以前は別の会社で倉庫管理の仕事をしていましたが、副業として友人の農業の手伝いをしていました。次第に農業の魅力に惹かれ、やりがいを強く感じるようになり、2016年に正式入社して今に至ります」と池上さん。「私たちは、吉野川の河川内にある島でレタスを作っています。ここは、砂地が多く水はけや粘りが良好で柔らかい土が特徴で、レタスの生産には最適なんです」と教えてくれた。

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この日は徳島脇町店と192鴨島店からクルー数名がレタスの収穫に参加

島という好条件が野菜を甘くふくよかに

河川内の島で育てるメリットは、土壌以外にもあるという。「周りに水が流れ、遮るものが少なく風通しもよいので冷えやすい。さらには昼夜の寒暖差が激しいんですよ。その分野菜の甘みが増し、レタスは寒くなると葉がキュッと丸くなるんです。川に水が流れやすいので、大雨の後もすぐ水が引くという利点もありますね」。このレタスには、まさに自然の恵みが詰まっているのだ。

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左から、池上専務、高岡晴樹課長、多田耕一郎専務

夏の土作りもすべてはレタスのため

この地のレタスの生産は年2回。9月に種をまき1月に収穫するものと、12月に種をまき4月に収穫するもの、おいしいレタスを作るために計画を立てて行っている。冬はトンネルと呼ばれるビニールをかけて低温から守り、収穫最盛期にはこの畑だけで1日約13,000玉を収穫する。それ以外の夏の期間は、植物を肥料とする緑肥で土壌の養分を豊かにして、次のレタス作りに備えるのだ。
「手塩にかけた分だけ健康に育ち、おいしくなります。多くの方に届くレタスの味がよければ私たちもうれしいですし、それが何よりのやりがいです。個人的にもマクドナルドには週1回ほど行っています。よく食べるのは『てりやきマックバーガー』ですね。お客様がおいしく食べている姿を見るのもモチベーションになっています」と微笑む池上さん。その笑顔は、春を迎えたレタスのように輝いていた。

登場した店舗
徳島脇町店
192鴨島店
活動内容
サプライヤー

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