#057
古都で織りなされてきた笑顔と思い出
奈良県出店50周年記念
2023.6.14奈良県
奈良県にマクドナルドを出店して、今年で50周年。スマイルストーリーでは、50年の歴史や地域の皆さまに対する想いや活動を2回にわたってお届けします。第1弾となる今回は、県内1号店であり、場所を変えることなく観光地である東向商店街で営業を続けてきた奈良店を取材。日本マクドナルドのフランチャイズ法人である有限会社アンビシャスの梶原オーナー親子による、50年への想い、未来に向けて取り組んでいる活動をお届けします。
大きな節目を機に、改めてマクドナルドの原点に立ち返る
奈良市街地店舗など14店舗では、お客様の声をヒントに県内の日本マクドナルドのフランチャイズ法人6社※で協議を重ね、マクドナルドの奈良県進出50周年を記念して、お客様からメッセージをいただくボードを掲出している。
奈良店では、メッセージボードを掲出してから数日で、あっという間にボードがお客様からのお祝いの言葉で埋め尽くされた。
「例えば、この店舗の開店した当時10歳だった子供たちは、今は60歳。お子さんはもちろん、お孫さんがいらっしゃる方もいるでしょう。50年ご愛顧いただいてきたこのお店には、3世代にわたって思い出が積み重ねられていると考えると、お客様はもちろん、これまで店舗を支えてくれたスタッフの皆さんにも、より一層感謝の気持ちが込み上げてきます」。梶原オーナーは50周年という大きな節目に、“ピープルビジネス”というマクドナルドが大切にしている考えに改めて立ち返ることができていると話す。
※フランチャイジー6社
有限会社アンビシャス、株式会社アドバンス、有限会社輝、株式会社アドスマイル、株式会社アドフューチャー、株式会社アドパワー
半世紀にわたって受け継がれてきた奈良店の文化
50年間、奈良店で脈々と受け継がれてきた文化の一つが、責任を持ってクルーを育成する情熱だ。その文化とスタッフたちに、誰よりも支えられたと話すのは、奈良店で店長を経験した梶原尊行取締役だ。「店長になったばかりで店舗運営に苦戦していた時、私を支えてくれたのはこの店舗のスタッフたちでした。人を育てることに対して常に前向きで、協力的な仲間がいたからこそ、お客様の店舗体験を向上させながら、自分自身も店長として成長できたと感じています。店長をやっていると、社員やクルーたちに助けられることの方が多いんです。すごく感謝していますし、だからこそ、ここで働いてよかったと思ってもらえるような店舗環境を作って、みんなにはよい経験をたくさん積んでほしいと思っています」。
半世紀にわたって奈良店は多くのお客様にご愛顧いただくことができた。その歴史を支えていたのは、仲間同士で助け合い、互いを成長させ続ける感謝の連鎖に他ならない。後継者である梶原取締役は、父と仲間がつないできたバトンを受け取り、次の50年をつくっていく。
歴史と思い出と一期一会が交わる奈良の地で
奈良店の客席の中央には、20年前の改装にて「地域のみなさまや観光客がくつろげる空間をつくりたい」というコンセプトで設置されたグランドピアノがある。この“グランドピアノがあるマクドナルド”という個性を活かして、2011年から毎月アーティストを招いて、音楽イベントを開催してきた。コロナ禍となってからは一時中断しているが、「地域のお客様に奈良店ならではの楽しい時間を」という思いで続けてきたこの取り組みを、いつか再開したいと梶原オーナーは話す。
アンビシャスでは、この音楽イベント以外にも、社会貢献活動として、学生はもちろん、地元の教員を対象とした職業体験の受け入れや、小学校や幼稚園、保育園での「食育教室」も実施。奈良市教育委員会のシンポジウムにも毎年参加している。加えて、行政と連携し、企業交流会セミナーで障がい者雇用に関するプレゼンテーションを実施。地域の雇用に関する課題解決にも積極的に取り組んでおり、現在多くのチャレンジクルー※が各店で活躍している。
今後もマクドナルドのフランチャイズ法人として地域に貢献していきながら、奈良店は観光をされるお客様にとって旅の疲れを癒し、ご家族やご友人と特別な時間を過ごせる場所であり続けたいと梶原オーナーは話す。日本の歴史と、地域の皆様との思い出と、観光を楽しむ方々との一期一会が交わる古都奈良で、これからもマクドナルドはお客様においしさと笑顔を届け続ける。
※マクドナルドでは障がいを持ったクルーをチャレンジクルーと呼んでいます