ハウスで、もっと自然に触れる体験ができたら
「さっぽろハウス」には広大な裏庭がある。その一角には花畑や野菜畑があったものの、ボランティアスタッフが収穫して室内に飾ったり調理したりすることにとどまっていた。足場が整備されておらず、小さな子供や車いすの利用者は安心して歩くことができなかったからだ。「滞在する子供やご家族が気軽に野菜を収穫するなど自然に触れられる庭にできたら、心身のリフレッシュにもつながるのではないかという想いで、キッチンガーデンを整備するためのクラウドファンディングを立ち上げました」と、「さっぽろハウス」サブハウスマネージャーの能登智香子さんは話す。
そんなキッチンガーデンのコンセプトとなったのが、「五感を刺激する庭」だ。季節ごとに咲く花や野菜を見て触って、実際に収穫して食べてみる。土のかおりを感じ、野鳥の鳴き声を聞くこともできる。そんなキッチンガーデンの必要性を多くの方に共感いただき、約230万円が寄せられた。目標金額の150万円を超えてもなお、「肥料や苗に必要だから」と多くのご支援があったと能登さんはいう。想いを寄せてくださっている方々の存在の大きさを改めて実感する機会にもなった。