「自分のため」ではチャンピオンになれない
地元のマクドナルドでの接客経験も豊富だった諏合は、ブランクがあったものの現在の店舗でもすぐに活躍。おもてなしリーダーになることを勧められた。そして、さらなる接客の高みを目指したいという想いから、AJCCに挑戦することを決意。
しかし、初めて挑んだ2021年大会では最後の全国戦の一つ前で涙を呑んだ。悔しい思いをバネに自らの課題を探してトレーニングに励む中で、次第に気付いたことがあったという。「誰のためにチャンピオンになりたいんだろうって思ったら、自分ではなかったんですね。突き詰めればお客様のためであり、お店や仲間のため。では、自分には何ができるんだろうと考えたら、視野が広がって自然体のおもてなしができ、多くのことに気付いて楽しい会話や適切な動きができるようになりました」と諏合は振り返る。