STORY#078

名峰や軽石、温泉の地熱……
好条件がそろう冬レタスの王国

2024.04.05鹿児島県

全国約3000店舗のマクドナルドを支えているのが、各地の生産者さんです。マクドナルドでは商品の安全性に加えて品質やサステナビリティを高めるため、農産物の国際基準の認証制度「GlobalG.A.P.(グローバルギャップ)」を採用。管理項目は200以上の項目ときわめて多岐にわたり、その厳しい基準をクリアした生産者さんの努力の結晶が、各店舗へ届けられています。

たとえば「ビッグマック®」や「てりやきマックバーガー」に使われているレタスひとつをとっても、農家さんの情熱がぎっしり。そこにはどんなこだわりがあり、どんな想いで育てられているのでしょう。作り手の横顔を知るべく、今回は鹿児島県の指宿(いぶすき)市で農業を営む株式会社指宿やさいの王国を訪ねました。

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左は生産本部長の茶屋道(ちゃやみち)拓史さん。地元のマクドナルドのクルー(右側)と一緒に収穫体験

若いスタッフで元気なレタスを作る!

指宿やさいの王国は2010年に、“畑違い”の挑戦から始まりました。起業したのは代表の吉元 龍馬さん・義久さん兄弟と、その後輩の田之畑 祐樹さん。きっかけは、吉元家のお父さんが始めた青果販売の苦境でした。卸売としての販売だけでなく、製造から加工まで一貫して担うことができればと考えたのです。
「当時私は介護職で、弟たちも別の仕事をしていました。ただ、業界の中でいえば私たちは若く、やり方次第で成功させることができると確信していました。たとえば、新たな知識を吸収する力や体力など、若さを生かした仕事ができます。また、天候に左右されやすい葉野菜のレタス作りは難しいからこそ担い手も多くない。試行錯誤を繰り返しながらレタスに専念することで徐々に成長し、結果を出せるようになりました。地元の先輩農家さんや県内外の関係者様にも助けていただき、感謝は尽きません」と吉元代表は振り返ります。吉元代表は1982年生まれで会社の平均年齢は30代後半。この若さが強みのひとつなのです。

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栽培管理部の西村 洋一部長も収穫体験をフォロー

おいしい冬レタスの好条件がそろう指宿

薩摩半島南端の名峰・開聞岳(かいもんだけ)を望む指宿は、温泉地であるため地熱が高く、南国特有の気候も加わり年間平均気温は18℃と温かいです。また、空気を含む軽石のような砂利が多い土壌のため水はけが良く、レタス栽培には好環境。だからこそ、冬でもレタスが元気に育つのです。その上、指宿やさいの王国がこだわるのは、新鮮さです。
「当社が作るのは冬~春のレタスですが、夏場の産地が導入する真空予冷機をあえて使い、涼しい冬でもレタスの鮮度をより高めています。できるだけ、採れたてのみずみずしいおいしさをお届けしたいですから」と吉元代表は話します。そんな指宿には、指宿やさいの王国が手掛ける畑や水田などがなんと800カ所以上もあり、まさにこの地は冬レタスの“王国”と言えます。

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マクドナルド226指宿店などを運営する花城オーナー(左)と店舗クルー(右)

摘みたてレタスのおいしさをお客様へ!

収穫体験には、鹿児島で4店舗を運営する日本マクドナルドのフランチャイジーである有限会社ウィンロードの花城 克也オーナーも参加。感想を聞くと「収穫は初めてでしたが、生産者さんの日々の努力を知る貴重な体験となりました! これら一玉ひと玉がバーガーに使われていると思うと、感慨深いです。この経験は各店舗クルーの仕事に生かされますし、店舗でもより良いおいしさをお客様にお届けしたいです!」とにっこり。
指宿やさいの王国で専務を務める吉元 義久さんも、やりがいを語ります。「目標は、良質な野菜を前年よりたくさん作ることで、達成できるとうれしいですね。今ではキャベツ、サツマイモ、ブロッコリーも作っていますが、特にレタスは天候などによって不作となることもあります。でも毎年前年比を超えており、それはみんなが努力した結果なんですよね。これからも頑張りますよ!」と満面の笑みを見せてくれました。

登場した人/会社
株式会社指宿やさいの王国
日本マクドナルド(株)フランチャイジー 有限会社ウィンロード
活動内容
サプライヤー

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