STORY#087

コスプレ×ごみ拾い×マクドナルド。
想いが一緒なら、活動はつながっていく

2024.08.02福岡県

POINT
  • ・日本財団と環境省は、海洋ごみ対策を目的とした全国一斉清掃キャンペーンを2019年度より実施している。
  • ・2024年度は5月30日~6月9日を「春の海ごみゼロウィーク」とし、6月1日にブーストイベント「コスプレde海ごみゼロ大作戦」を福岡市内にて開催。
  • ・マクドナルドもこの取り組みに賛同しており、イベントでは近隣店舗のクルーが参加者のコスプレイヤーとともに清掃活動を行った。

福岡市街地に集まった約400人のコスプレイヤーたち。大好きなキャラクターに扮した皆さんの手には、ゴミ袋とトングがしっかりと握られていました。

6月1日、「春の海ごみゼロウィーク」のブーストイベント「コスプレde海ごみゼロ大作戦」を実施。日頃から地域の清掃活動を行っているマクドナルドの社員やクルー、マクドナルドも参加してイベントを盛り上げました。

ごみ拾いとコスプレを掛け合わせたユニークなイベントを取材して見えた、海洋ごみに向き合う人々の想いをお届けします。

私たちの街の環境は、私たちの手で守っていきたい

福岡のマクドナルドでは、各店舗による地域清掃をはじめ、市主催の清掃活動に参加するなど、環境保全に向けた活動を行っています。「自分たちの街を、自分たちの手で守っていく」。その思いに重なるように、「海ごみゼロウィーク2024」のブーストイベントが福岡市で開催されました。

海洋ごみ問題を知ってもらうきっかけとして、2019年よりスタートした全国一斉清掃キャンペーン「海ごみゼロウィーク」。日本マクドナルドはこの取り組みに賛同し、大阪や横浜でのイベントにも参加してきました。

環境省と共にこの取り組みを主催する日本財団の海野 光行常務理事は、「私たちの日々の生活から出るごみは、突き詰めれば私たちの心の中から出ているのかもしれません」と話します。

「一度ごみ拾いをすると、ごみの放置やポイ捨てをしなくなるといわれます。そうした輪が広がって、『ごみ拾い』という行為自体がなくなればと思っています」。

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マクドナルドをはじめ、海上保安官、福岡市内の百道浜と所縁の深い「サザエさん」や長谷川町子美術館の館長、ボートレース選手も参加
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日本財団常務理事の海野 光行氏

コスプレには、ごみ拾いをもっとポジティブにする力があると思います

本イベントをユニークなものにしているのは、なんといってもコスプレイヤーの存在です。その意識の高さに、海野氏も驚いたと言います。

「コスプレイヤーは撮影で使用するロケーションが汚れないよう、日頃からごみ拾いをされている方も多いそうです。イベント中も、『似合ってるね!』よりも先に『あっちにもごみあったよ!』といった言葉が飛び交う様子をたくさん目にしました」。

本イベントの公式アンバサダーである「よかeco面隊」は、福岡を中心にコスプレで環境保全活動を行っています。

「コスプレをしていると人の目に留まりやすいからこそ、『何をしているんだろう?』と取り組みに注目してもらいやすいと考えています。自分の好きなキャラクターになりきることでパワーをもらえる効果もあるのかもしれませんね」とリーダーの雷さんは笑顔を見せました。

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本イベントの公式アンバサダーである「よかeco面隊」の雷さん(右)と、まぁちゃん(左)

当たり前の活動を、みんなの活動にしていきたいから

今回のブーストイベントでは、釜山やセブとも中継を繋いで、共に活動を行いました。

「福岡県の沿岸では漂着ごみが課題となっていますが、日本海の対岸でも同様のことが起きると考えると、決して人ごとではありません。『お互いさま』の意識で、環境を守り合っていく行動が大切です」。

中継モニターに映るのは、コスプレ姿の楽しそうな現地の参加者たち。かく言う海野氏も、コスプレ衣装に身を包んでいました。

「ごみ拾いなどの慈善活動には意義が求められがちですが、私たちが出したごみを拾うことは本来当たり前のことです。ならば、もっと楽しめるような活動にしていきたい。日本財団では、ごみ拾いをスポーツとして楽しむ『スポGOMI』も開催しています。こうしたモデルケースを積極的につくっていきたいですね」。

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国内5地域(長野・大分・秋田・福島・広島)をはじめ、韓国(釜山)・フィリピン(セブ)とも中継を繋ぎ、各地で清掃イベントを実施
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開会式に登壇した環境省環境大臣政務官国定 勇人氏(左端)、『ジョジョの奇妙な冒険』の主人公で、海洋学者でもある空条承太郎のコスプレ姿を披露した海野氏、福岡市副市長中村 英一氏(右端)

今日を通過点に、地域の美化活動をさらに発展させていきます

マクドナルドからは、近隣店舗の社員やクルーがゴミ拾いに参加しました。本イベントの話を受けた当初は驚いたと、日本マクドナルドフランチャイジーの中橋 義隆オーナーは話します。

「コスプレでごみ拾いなど当然馴染みがなかったですから。ですが、普段はなかなか接点を持てない層にまで、マクドナルドの想いを届けるチャンスでもあると感じました」。

また、日頃の美化活動を見直すきっかけにもなったと言います。

「一日限りのイベントで終わらない、今後に続くエネルギーをもらいました。クルーにとっても、社会の現状に目を向けるきっかけになれば何よりです」。

マクドナルドの掲げる「Our Planet“地球のことを考えて行動する”」という理念に向け、身近なところから地球をきれいにする取り組みを広げていきます。

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日本マクドナルド株式会社フランチャイジー有限会社ニューステージの中橋 義隆代表取締役(右)と、中橋 裕介取締役(左)
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参加したマクドナルドの社員、クルーたち
登場した店舗
キャナルシティ博多店
登場した人/会社
環境省
日本財団
日本マクドナルド(株)フランチャイジー 有限会社ニューステージ
活動内容
2024年度全国一斉清掃キャンペーン「春の海ごみゼロウィーク」ブーストイベント「コスプレde海ごみゼロ大作戦」

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