STORY#090

基礎を制す者が審査を制す
4度目の挑戦で気付いたチャンピオンの極意

バリスタ 徳田 好絵「408成田美郷台店」

2024.08.26千葉県

POINT
  • ・マクドナルドが開催する「AJCC(オール・ジャパン・クルー・コンテスト)」、その2023年大会のチャンピオンを取材。
  • ・今回は、バリスタ部門のチャンピオン、徳田 好絵にインタビュー。
  • ・4度目の挑戦で栄冠を掴んだ、徳田の成長ストーリーを紹介。

1977年から開催されているAJCCは、マクドナルドを支える約20万人の店舗クルーの技術とサービス、モチベーション向上のために行われています。

その2023年大会、バリスタ部門のチャンピオンである徳田 好絵(とくだ よしえ)から、AJCCを通じて学んだことを聞きました。

※所属等は取材当時のものです。

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トレーニングを重ね、今ではラテアートもお手の物

4度目の挑戦
「バリスタで挑むのは初めてです」

「マクドナルドのクルーになったきっかけは正直、条件が良かったからなんです」

大学に入学した2011年。アルバイトを探す中で、シフトの自由度の高さなどに惹かれてマクドナルドで働くことを決めたという徳田。勤務先であった店舗の閉店と共に、2013年に現在の408成田美郷台店へ。今ではマクドナルド歴13年のベテランクルーです。

「408成田美郷台店は『McCafé by Barista®(マックカフェ バイ バリスタ)』の併設店舗で、当時は今よりも数が少なかったので新鮮でした。マクドナルドで働き始めて13年間、様々な仕事を経験し、AJCCにも4度出場しましたが、バリスタ部門で挑んだのは2023年の大会が初めてなんです」

これまでオーダーテイカーキャッシャーやおもてなしリーダーなどの部門でAJCCに出場してきた徳田。しかし、結果はいずれも予選敗退というものでした。

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技術面向上のために一番練習したのは、バリスタの基本動作が詰め込まれたカフェラテ

「慣れは甘え」
いつも“基礎”を見直した

“4度目の正直”で掴んだ栄冠。「でも、私がバリスタに向いているというよりは、意識の変化が今回の結果につながったのかもしれません」と徳田は分析します。

「慣れは甘えでもあると思うんです。長年バリスタとして勤務してきましたが、大会出場に際してはあらためて自分を客観視し、基本的な手順から見直す必要があると感じました。トレーニングの中では、バリスタとしての技術だけでなく、接客を含めた自分のトータルの動きを撮影し見直しました。チャンピオン獲得までに成長できたのは、店舗のマネージャーやクルーが、たくさん練習に協力してくれたおかげです」

彼女が最も頼りにしたのは、現在は店長の上長職である、オペレーションコンサルタントです。徳田が408成田美郷台店に入店した2013年当時に店長を務めていた人物で、徳田の成長をよく知る一人だといいます。

「AJCCの予選を勝ち進むごとに、基礎からチェックとアドバイスをいただきました。また、作り方がベーシックなカフェラテを繰り返し練習し、軌道修正といいますか、毎回襟を正して臨めたことが良かったと思います」

※担当するエリアのビジネス成長に責任を持ち、店舗のコンサルティングを行う。

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408成田美郷台店はバリスタのカウンターが入口に近いため「第一印象が大事なんです」と徳田

ついに予選を通過
「トレーニングは間違っていなかった」

予選を勝ち進むにつれ、徐々に手応えを掴んでいったと徳田は振り返ります。

「過去AJCCに挑戦した際には、いつも同じ予選で敗れ、そこから先に進めなかったんです。だからこそ、今大会でその予選を通過したときには、景色が変わった気がしました。それから、ちょっとしたミスをしたときにも自分の成長に気付きました」

それは、審査員から「期間限定商品の特徴やターゲットを教えてください」という不意の質問をされたとき。緊張で頭が真っ白になり、上手く答えられなかったといいます。

「応対についてはおそらく減点されてしまったと思いますが、他の項目が良かったからか、審査自体は通過できたんです。基礎から見直して挑んだオペレーションが高評価だったと気付き、『トレーニングは間違っていなかった』と思いました」

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もともと評判だった笑顔や親しみやすい雰囲気でお客様からも親しまれている

引っ込み思案だった自分が
AJCCを通して大成長

根は引っ込み思案だという徳田。チャンピオンになり自信が付きました。

「何より気持ちの変化が大きいです。より胸を張ってカフェメニューを作れるようになりましたし、お客様とのコミュニケーションも少しだけ積極的になった気がします。また、お客様からもクルーからも、チャンピオンとして見られていると感じます」

周囲の期待に応えたいと思うからこそ、お客様のために自分にできることに気付く機会が増え、もっと頑張ろうと思えると徳田は話します。

「おもてなしリーダーとして客席で接客を担当するときはもちろん、バリスタとして勤務しているときも、まずは客席のクレンリネス(清潔さ)をチェックします。心地良い空間づくりができているかを、一層心がけるようになりました」

専任のバリスタが本格的なカフェメニューを提供する「McCafé by Barista」併設店舗。そのスペシャリストとして手本になっていきたいという強い想いが、徳田の真剣なまなざしに溢れています。

登場した店舗
408成田美郷台店
活動内容
ALL JAPAN CREW CONTEST(AJCC)

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