STORY#093

「がんばろう 石川」。復興へ、思いを一つに。

2024.10.07石川県

POINT
  • ・2024年1月1日に発生した能登半島地震の復興支援として、日本マクドナルド(株)と石川県内でマクドナルドを運営するフランチャイジー3社が協力し、石川県内の全店舗にて募金活動が実施された。
  • ・7月1日~31日までの1カ月間で集まったのは約280万円。全額、被災者の復興支援に役立てられる。
  • ・8月28日、石川県庁出納室を表敬訪問。中村出納室長から感謝の意をいただいた。

今年1月1日に発生した、能登半島地震。最大震度7の揺れを観測する大地震が石川県を襲いました。

日本マクドナルドでは1月4日(木)から1月31日(水)までの期間、店頭にて義援金の募金活動を実施。総額18,078,335円と、日本マクドナルド株式会社の義援金200万円を併せて、日本赤十字社へ寄付させていただきました。

さらに7月には、日本マクドナルドと、石川県にてマクドナルドを運営するフランチャイジー3社が協力し、県内全店舗で復興支援の募金活動を実施。今回のスマイルストーリーでは、発災時の状況とともに募金活動のストーリーをお届けします。

営業再開を待ち望む声が、私たちの原動力になりました

能登半島地震では、県内各所で多くの被害が発生。マクドナルドでも一時営業停止を余儀なくされた店舗がありました。能登半島に近い鹿島アルプラザ店とイオンタウン羽咋店は、特に被害の大きかった店舗です。両店舗で店長を務めている丸山 丈夫店長は、こう振り返ります。

「スタッフ全員の安否が確認できるまでは本当に不安でした。また、お店は窓が割れるといった被害に加え、水道やガスがストップ。その日は車の中で夜を明かしたのですが、これからどうしたら……と眠れませんでした」

しかし、震災発生の翌日、驚くべきことが起きました。
サプライヤーのうちの一社が、トラックでパンと飲料水を届けてくれたのです。

「決して良くない道路状況にも関わらず、『お店の皆さんは困っていませんか? よかったらスタッフさんや地域の皆さんに』とはるばる届けてくださったんです。あたたかなサポートは、私たちの気持ちを前向きにしてくれました」

さらに、地域のお客様からも「営業再開はいつ頃ですか? 楽しみにしています!」などのあたたかい言葉が寄せられました。

その数、1日約100件。
“支えてくださる皆さまのために”という思いが、営業再開に向けた大きな原動力になったそうです。

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スタッフとともに営業再開へ向けて奔走した丸山 丈夫店長

地域の皆さんへ、恩返しを

お店では、スタッフの被災状況の確認や水道水等が安全基準を満たしているかなど、万全の状態を目指して一歩一歩復旧活動を進めました。

最大で約2週間の営業停止を乗り越え、1月20日には県内全店でお客様をお迎えできるようになりました。

鹿島アルプラザ店やイオンタウン羽咋店をはじめ、石川県内で21店舗を運営する日本マクドナルド(株)フランチャイジーの株式会社貴久 市川 雄久オーナーは、「早期に営業を再開できたのは関係者の皆さまのご協力のおかげに他なりません。多くの方々から支えられて初めてお店が成り立っているのだと、スタッフ一人ひとりが再認識しました」と感謝を語ります。

地域の皆さんのために、何ができるだろう。
市川オーナーはじめ石川県内でマクドナルドを運営する2つのフランチャイジーは手を取り合うことに。7月1日〜31日までの間、石川県内全28店舗で購入されたマックフライポテト®1つにつき、5円を災害義援金として県に寄付する取り組みです。

実施中は店頭に「がんばろう 石川」と書かれたのぼりを掲出したり、同じデザインのステッカーをテーブルに掲出しました。さらに、カウンター横にも募金箱を設置しました。

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募金活動のほかにも、輪島市から白山市へ集団避難した中学生の皆さんにマックカードをプレゼントするなど、独自の支援活動に取り組んできた市川オーナー
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募金活動実施期間中は、店内のテーブルにステッカーを貼って取り組みをアピール

“復旧”から“復興”へ

1カ月間で集まったのは約280万円。8月28日にはフランチャイジー3社のオーナーが石川県庁を訪れ、石川県庁出納室の中村 一弥室長にお届けしました。

中村室長は、「たくさんの方からあたたかいお気持ちをお寄せいただき、胸がいっぱいです」と語ります。

「寄付いただいたお金は石川県の配分委員会で配分基準等を決めたうえで、全額を被災者の皆さまにお届けします。電気や水道等のインフラは多くの地域で復旧が進んでいますが、街の姿が元通りになるにはまだまだ時間がかかるでしょう。復旧の先にある、時代に即した新しいまちづくり、つまり復興へ向けて、石川県が一丸となって取り組んでいけたらと思っています」

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(右から)石川県出納室 中村 一弥室長、日本マクドナルド(株)フランチャイジー 株式会社貴久 市川オーナー、株式会社アップライト 境野オーナー、有限会社フロイデ 新田オーナー
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「“復旧”から“復興”へと、一歩ずつ進んでいきます」 と話す中村出納室長

誰にとっても、気持ちが和らぐ場所であり続けたい

義援金の寄付はゴールではありません。転居先でも店舗スタッフがマクドナルドで働けるようにフォローしたり、避難してきた方の新たな就職先として受け入れたりと、雇用の充実という面からも復興支援を続けています。

株式会社貴久で人事部長を務める市川 佳那子さんは想いを語ります。

「営業再開を進める中で、1つ気がかりなことがありました。それは、もしかしたら店舗スタッフの中にはまだ働く気持ちになれない方がいるかもしれない、ということ。自宅に被害があった方も多かったですし、余震も続いていましたから」

心配とは裏腹に、「仲間の顔を見てほっとした」「また一緒に働けてうれしい」と、営業再開を喜ぶ声が店舗スタッフから寄せられました。

「お客様だけでなく、働くスタッフにとってもマクドナルドは気持ちが和らぐ場所なんだって、うれしくなりました。スタッフの笑顔や前向きな心持ちはきっとお客様にも伝播しますから、これからも『おいしさ』だけではない体験を通じて地域を少しでも明るくしていきたいですね」

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株式会社貴久の市川 佳那子部長
登場した人/会社
石川県庁 出納室
日本マクドナルド(株)フランチャイジー 株式会社貴久
日本マクドナルド(株)フランチャイジー 株式会社アップライト
日本マクドナルド(株)フランチャイジー 有限会社フロイデ
活動内容
能登半島地震 復興支援義援金募金

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