ハワイ料理研究家が教えてくれた
ロコモコのルーツと本場の味
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ハワイの魅力がたっぷりつまった大人気のロコモコバーガー。でもロコモコってもともとどんな料理? ハワイ料理研究家の藤沢セリカさんに教えてもらいました。
ハワイとハワイ料理に魅せられ、30年以上通い続けているハワイ料理研究家の藤沢セリカさん。実は、現在のようなさまざまなハワイ料理が食べられるようになったのは、意外と最近の話だとか。
「ハワイにはもともと調味料が塩しかなかったんです。生の魚を食べる『ポキ』ももともと海の塩に魚をつけたものでした。そこに宣教師や移民がやってきて、さまざまなスパイスや調理法を持ち込んだんです。現在、ハワイアンキュイジーヌと呼ばれるものは、中華、フレンチ、和食など、さまざまな要素がミックスして自由に創作されたもの。ハワイの人はおいしいものが大好きだから、独自で豊かな食文化が育ったんです」
ちなみに日系人が経営していたレストランというのが有力な説だそうです。
「ハワイ島のヒロにある小さなレストランで出していたハンバーグ定食を地元の大食漢の若者が『ぜんぶひとつの皿に盛ってくれ』といって始まったものだといわれています。ロコはローカルという意味もありますが、その若者のニックネームも『ロコ』(ポルトガル語でクレイジーという意味)だったと言われています。モコは『まぜる』。ロコがまぜたからロコモコなんです」
ハワイでは、ロコモコ専門店かドライブインなどでサービスされるのが一般的だとか。
「日本でいえば牛丼みたいなカジュアルな感じで楽しまれています。ターキーやポークを使ったロコモコもありますが、共通しているのはグレービーソースを使っていること。どの店も日本人から見ると驚くほどの大盛りですよ(笑)」
日本流のアレンジを加えたマクドナルドのロコモコバーガーもボリュームたっぷり。おいしいものをとことん楽しむハワイアンスピリッツが息づいています。
藤沢セリカ
ハワイ・アイランド料理研究家。アンチエイジングアドバイザー。ハーブコーディネイター。料理研究家の母から料理を学ぶ。ハワイ滞在と子育てをきっかけに料理研究家へ。その後さまざまな国へ渡り、現地のレストランなどで修業し、多国籍料理への造詣を深める。多国籍料理ベースのオリジナリティある家庭料理をTV、雑誌、書籍などで発表し、好評を得る。著書に「おうちでハワイアンごはん60」(宝島社)「Theハワイアンパンケーキレシピ」「Theエッグベネディクト&フレンチトーストレシピ」「ジャーで簡単デトックスウォーター」「ボケを遠ざける健康油 ココナッツオイルレシピ」(河出書房新社)共同監修書に「ハーブとスパイスの図鑑」(マイナビ)料理担当書に「ワインの図鑑」などがある。