出発点は“大人が満足するおいしさ”。
1968年生まれのBIGなスター
ビッグマックの誕生ストーリー
マクドナルドを象徴するバーガー、ビッグマック。そんなビッグマックが生まれたのは、今から約50年前のことです。一人の男性の情熱がビッグマックを生み出し、日本にマクドナルドが上陸するきっかけもまた、そのBIGなバーガーだったのでした。今回はそんなビッグマックの誕生ストーリーをご紹介します。
生みの親は、一人の熱きフランチャイズオーナー
1968年、アメリカ・ピッツバーグ。10店舗以上のマクドナルド店舗をフランチャイズオーナーとして経営していたジム・デリガッティは、経営不振に頭を悩ませていました。自分のお店はもちろん、マクドナルドのブランド全体を盛り上げるにはどうしたらいいか……。そこで彼が思いついたのが、新しいバーガーの開発。何度も本社へのプレゼンテーションに挑戦し、ようやく彼がテスト販売の機会を得たのが、二段重ねの大きなハンバーガー。ジムはそのバーガーに“ビッグマック”と名付けました。
大人の心をギュッとつかんだビッグマック
こうして誕生したビッグマックは、大ヒットを記録。
最初にビッグマックを販売したジムの店は、なんと12%も売り上げがアップしました。一人の情熱的な男性のひらめきから生まれたバーガーが、瞬く間にマクドナルドの主力商品になったのでした。ビッグマックが人気を集めたのは、“大人が満足するおいしさ”を実現したから。バンズの真ん中に薄切りのバンズをもう一枚サンドし、100%のビーフパティを2枚、さらにレタス、ピクルス、オニオン、チーズを入れ、マヨネーズをベースにした特別な“ビッグマックソース”を合わせたビッグマックは、大人が食べても満足感があり、1ランク上のおいしさを感じられる、それまでにない革新的なバーガーだったのです。
日本進出の決め手になったのもビッグマックだった!
日本マクドナルドの創業者・藤田田が、日本でマクドナルドを展開すると最終的に決めたのは、のちに日本マクドナルドの社員1号となるスタッフの男性が放った一言だったといいます。彼はシカゴのマクドナルドでビッグマックをペロリと2つたいらげると、藤田に「社長、これはいけますで!」と太鼓判。この一言が藤田の中での最終GOサインとなり、1971年7月、マクドナルド日本1号店が東京・銀座三越にオープンすることとなったのです。もちろん1号店のメニューにはビッグマックがありました。それから今日まで、日本でもレギュラーメニューとして定着しています。
今度ビッグマックを食べるときは、ぜひこの歴史を思い出しながら頬張ってみてくださいね!